設立への想い

一般社団法人 Jump Festival

この度、跳躍競技の大会及びイベントを企画運営する団体 Jump Festival を立ち上げました。
「選手も観客も楽しめるジャンプイベントをみんなで作る」「情報発信やジャンプを語り合うオープンな場」をビジョンに、陸上競技の強化と普及、地域の活性化に貢献していきたいと思います。

次なる挑戦

目標としてきた東京オリンピックを終え、今シーズンで一線を退きます。
心理的には本当にやり切りました。一方、体力的にはもう少し跳べる実感があります。
まだ跳べるうちに、チャンピオンシップ(選手権)以外の場所で活かす術はないか、自分ができることはないか、ずっと考えてきました。
自身の競技人生を振り返ると、たくさんの海外遠征を経験させていただき、いろんな国の大会を見てきました。その中に自分ができること次なる挑戦があるんじゃないかと考えています。

小さな街のハイジャンプ・ツアー

試合の交渉人(エージェント)がチェコの人で、チェコの試合には数多く出場してきました。
チェコは走高跳が盛んな国で、毎年ワールドクラスのハイジャンプツアーが開催されています。
その開催地の1つにフストペチェという街があり、バスケットコートに設置されたピットで、選手が観客席スレスレのところを助走していく試合があります。
小さな街の小さな体育館ではありますが、大会記録は2m38cm、出場する選手の自己記録は2m30cm超えています。
なぜそこまで人気があるのか。選手は自分が跳ぶときに好きな音楽をかけることができ、観客から全力の手拍子で後押しを受けることができます。
小さな体育館がプラスに働いて、選手は観客の手拍子や応援を肌で感じ、観客も選手の息づかいや足音を聞くことができ、「選手も観客も楽しめる大会」になっていることが人気の理由だと感じます。

全国の跳躍仲間と共に

跳躍の試合をどうやったら「作ってもらえるんだろう」と考えていました。
そんな中ふと、作ってもらうではなくて「作る」自分が貢献できることじゃないかと感じました。
まずは組織が必要だ。そこで、跳躍仲間の中野瞳さん(走幅跳/三段跳)、山下祐樹くん(三段跳)に声をかけたところ、想いに共感してくれてJump Festivalが立ち上がりました。

今後に向けて

新型コロナウイルスの影響で大会やイベントの中止が続いています。
当たり前のように行われていたイベントが中止になっていますが、裏を返すと新しいものを作り出す機会でもあると思います。
誰でも参加できる記録会や、観光名所やショッピングモールでのイベント、公認大会の開催など、できることから1歩ずつ進めていきたいと思います。
イベント時には自身もジャンパーとして参加します。ぜひ跳躍を近くで見ていただきたいです!

跳ぶをエンターテイメントに! できそうなことを一緒に探して、ワクワクするイベントをみんなで作っていきましょう!  

Jump Festival 代表
衛藤 昂

この記事を書いた人